2016年04月18日
4月18日(月)第6回
造影剤-2 「腎機能と造影剤 腎機能低下症例に対するCT/MRIの一般的理解」 講師:輿石先生
【秋田知子の集中講義日記】
学会からの気分冷めやらぬ中、本日も集中講義は満員御礼。
ガイドライン、CT造影剤、MRI造影剤について講義いただきました。
造影剤腎症(CIN)について、リスクファクターと対応を教えていただきました。MMや褐色細胞腫、妊婦、授乳婦についての対応が思ったよりずっと軽い対応でよいこと、ビグアナイドについてはeGFR>45であれば対応は不要であること、透析患者は特段の対応を必要としないということにびっくりしました。ちょっと前までどや顔で「特別な対応が必要」と考えていた少し前の自分が恥ずかしいです。万が一ご存じない臨床の先生方がもしいらっしゃったらお伝えしていけたらと思いました。授乳婦でも授乳が継続可であることなど、少し違和感を覚えましたが、ESUR9.0で定められたことであり根拠を自分でも確認しつつ生かしていきたいなと思っています。
MRI造影剤については、Gdが1/10くらい急性副作用が少ないということで今まで大分安心してつかっていたところはあるのですが、HD患者ではNSFの恐れあり禁忌!ということを頭に叩き込んでおきたいところです。いずれにせよ、造影不要な症例を見分ける、診療科の先生とコンタクトをとることが重要と再確認しました。
先週末の学会でもたくさんの刺激を受け、さらにさらに学ぶスピードをスピードアップしなくては!という思いに駆られています。また、熊本地震で被災された方々におかれては心からお見舞い申し上げるとともに一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。いずれも、今自分にできることを一生懸命やっていきたいと思います。