佐藤葉子先生の論文が、Frontiers in Medicine誌に掲載

2020年12月24日

山梨PET画像診断クリニック院長 佐藤葉子先生の論文 “Texture Analysis in the Diagnosis of Primary Breast Cancer: Comparison of High-Resolution Dedicated Breast Positron Emission Tomography (dbPET) and Whole-Body PET/CT” が、Frontiers in Medicine誌に掲載されました。

論文全文を見る

 

【論文解説】

テクスチャ解析とは、Radiomicsの一つで医用画像の画素の不均一性から腫瘍の悪性度や予後を予測しようという試みです。
今回、乳房専用PETと全身PET/CTを用いて、乳癌原発巣のテクスチャ解析を行いました。
44の乳癌の乳房専用PETと全身PET/CTの画像から38のテクスチャ特徴量を算出し、主成分分析を用いて両装置の診断能を比較しました。
結果は、サブタイプ(ルミナルAかそれ以外か)、T・Nカテゴリー、Ki67レベルについて、両装置とも同等の良好な分類能を示しました。
両装置の診断能に差が見られなかったのは比較的大きい乳癌を対象としたためと考えられたので、次は乳房専用PETでのみで視認できる小さな病変に絞って解析し、この装置の優位性を示したいと思います。

佐藤葉子