2015年04月03日
森阪裕之先生の論文(Association of splenic MR elastographic findings with gastroesophageal varices in patients with chronic liver disease)がJournal of Magnetic Resonance Imaging (JMRI) 誌に掲載されました。PubMedを見る »
【論文解説】
肝硬変の重要な合併症のひとつに門脈圧亢進症がある.なぜなら門脈圧亢進症は胃食道静脈瘤を引き起こし,静脈瘤破裂は肝硬変症例の死因の一角を形成しているからである.静脈瘤の形成,破裂のリスクを知るには内視鏡によるスクリーニングおよび精査が必須である.ただし,肝硬変症例のすべてが必ずしも破裂のリスクが高い静脈瘤を形成する訳ではない.この論文では,肝と脾の硬さをMRエラストグラフィで測定し,静脈瘤のリスクを予測できるかを検討している.肝の硬さよりも,脾の硬さの方が静脈瘤のリスクと強い関連があった.(筆頭著者:森阪)