2015年5月30日(土)~6月5日(金)、カナダ トロントにて開催されました、ISMRM 23rd Annual Meeting and Exhibition 2015 において、本杉先生が講演,口頭発表,ポスター発表を、髙村先生が口頭発表を、森阪先生がポスター発表を行いました。
トロントで行われたISMRM2015 は今年もproductive であった.私は留学先(ウィスコンシン大)からの2度目の参加であったが,留学中に行った仕事の大部分を発表することができひとつの区切りをつけることができた.
しかし何より嬉しかったのは,高村先生の発表が Magna Cum Laude を受賞したことである.山梨大ではMRIの最新技術を臨床に橋渡しする形の研究がおもに行われている.今回の受賞はMR エラストグラフィによる肝硬変の予後予測という臨床的な視点に立ったテーマであった.ISMRM はどちらかというとMR技術開発に重きを置いた学会であるのでこのような臨床ベースの演題が賞を取るのは難しい.しかし,今回は新しい技術であるMRエラストグラフィの臨床的有用性をわかりやすい形で示すことができたのが評価されたものと思われる.
学会の合間を縫って,ナイアガラの滝へ小旅行を決行した.車で1時間半ほどの距離であったので,発表が終わった後の午後の時間で十分往復ができた.天候にも恵まれ,圧倒的な水量で迫りくる豪快な滝の姿を間近で堪能した.
(本杉宇太郎)
◇本杉宇太郎先生
講演
“Update on Contrast Agents for Body Imaging: Hepatobiliary Contrast Agents”
口頭発表
“4D-Flow MRI for Risk Stratification of Gastroesophageal Varices in Cirrhotic Patiants”
“Prospective Assessment of Transient Dyspnea and Arterial Oxygen Saturation After Injection of Gadoxetetic Acid in a Large Patient Cohort”
ポスター発表
“High SNR Improves the Repeatability of Proton Density Fat Fraction Measurements in the Liver”
“Intra-Individual Crossover Comparison of Dose of Gadoxetic Acid for Liver MRI: Parameter Optimization and Quantitative Relaxometry in Normal Volunteers”
◇髙村朋宏先生
口頭発表
◇森阪裕之先生
ポスター発表
“Distinguishing Early and Progressed HCC Using Texture Analysis Using Gadoxetic Acid-Enhanced Hepatobiliary Phase Image”