ECR 参加報告 その1 ~本杉宇太郎~

2016年03月07日

毎年ウィーンで行われている,ECR (European Congress Radiology)へ参加しました.

今年は山梨からは市川新太郎先生が MR-guided Focused Ultrasoundの治療効果予測にMR elastography が有用であることを報告しました.

学会3日目にはECR meets Japan というシンポジウムが行われました.

2016ECRmeets Japan

日本で活躍する著名教授陣が各領域のupdate を行うという企画ですが,それだけでなく,お二人のneuroradiologists (三木先生,田岡先生)がご自信で撮像された日本の写真を披露してくださいました.お二人とも非常にご高名な先生方ですが,写真の腕もプロ級で,日本の情緒と風状が美しいスライドの中に表されていました.三木先生は京都の桜の写真で,Natural Geographics の賞をとられています.非常に美しくまた幻想的な写真です.リンクからぜひご覧になってください.(三木先生の写真Imperial Blossomsはこちらから

 

 

2016ECR opera音楽好きの私は,ECRでは夜にオペラを見にいくのが常になっています.ウィーンのオペラ劇場は国立歌劇場が有名ですが,もうひとつフォルクスオペラというのがあります.ヨハンシュトラウスなどのオペレッタを中心に上演する劇場ですが,今回は私のお気に入りの演目である「椿姫」をやっていました.国立歌劇場では見られない,シンプルな舞台構成とモダンな演出で全体が非常にすっきりとまとめられていました.余計なものをそぎ落とし,作品の核心に迫る好演出で,また音楽のレベルも非常に高く満喫できました.

 

 

 

2016ECR Ali今回,最も嬉しかったのはアリ先生との再会です.アリ先生は山梨で6年間臨床,研究をともに行った仲間ですが,2012年からイラクに帰って祖国で放射線診断医として活躍しています.日本で学んだことが彼の大きなアドバンテージになっており,困った症例があると誰もがアリ先生のところに聞きにくるそうです.

 

本杉宇太郎