集中講義 第11回「当直医のためのCT 頭部」報告

2016年05月06日

5月2日(月)第11回

「当直医のためのCT診断の知識(頭部)」 講師:小野原先生

【秋田知子の集中講義日記】

救急対応が必要な疾患のうち頭部、とりわけくも膜下出血について講義いただきました。

疫学と病態、脳槽と動脈輪を含めた解剖の復習についてと、放射線科レポートを書く際に気を付ける点について学ぶことができました。部位、分布、原因の推定、合併症の有無(水頭症、攣縮予測)、さらには動脈瘤を見つけた際に性状や向きについて言及することの大切さについて。私であれば、仮にSAHの所見を見つけたとしても、鬼の首を取ったように「出血があります!SAHです!みつけましたよ!以上!」となってしまいそうなところでした。診断名や鑑別を挙げるのみならず、リスクを層別化するのも診断の重要な役割の一つであることを改めて思い知りました。当直医ごとのリスクも層別化したら・・・highestな自分がどこまでそのリスクを下げることができるか、日々精進です。