集中講義 第29回「IVR-5 CT、超音波ガイド下手技」報告

2016年06月21日

6月20日(月)第29回

「IVR-5 CT、超音波ガイド下手技」 講師:荒木先生

 

【秋田知子の集中講義日記】

 CTガイド下穿刺(生検、膿瘍ドレナージ)、超音波ガイド下穿刺(血管)についてお話をいただきました。

まずはCTガイド下で行うメリット、デメリットについてと、用いる針(一般的には18-20G、骨生検なら11-13G)について、症例提示とともに講義をいただきました。実際に針を刺入する際はブラインドであり、刺入角度は自分だけでは一方向からしか見えないため二方向目からの助手の目が重要になるとのお話。確かにゲームセンターのクレーンゲームでも多方向からみて狙いますものね。

 その他、針を保持する工夫として、そもそも保持しやすい体位を選び、ペアンや濡れガーゼ、場合によっては防護服を着て術者自身で保持することもあるとのこと。そしてここで大事なのが、画像を信じること、正確に実行すること、確実な麻酔、保持、各方向への補正を行うことであるとのことでした。いずれも当然とはいいつつ、完璧にこなすとなると難しいのでしょう。そして臨機応変な対応。確実にしとめるために、という必殺仕事人を彷彿とさせます。殺すのではなく生かすためになのですが。

 エコーガイド下穿刺では、バルサルバ法をうまく用いること(5秒くらいすると血管が広がるということ)を学びました。真剣な目をしたから、といっても「呼吸を止めて一秒」、じゃ不十分なのです。そして、左手が重要で、プローブを動かさないというコツをいただきました。右手で華麗なシュートを決めるためには、この世界では左手は添えるだけではないのです。荒木先生、IVRがしたいです!という気持ちの高まりを感じます。