集中講義 第31回「放射線物理の基礎」報告

2016年06月27日

6月24日(金)第31回

「放射線治療1 放射線物理の基礎」 講師:斉藤先生

 

【秋田知子の集中講義日記】

 わくわくの放射線治療全10回の初回。当院放射線科のGACKTサマと密かに(いま公言してしまいましたが)物陰から見つつ話しかけられずにいた斎藤先生から、放射線物理についてのレクチャーをいただきました。「物理できる人カッチョイイ」バイアスもかかった山梨のGACKTサマ、レベルが高ぇ…と思わせつつ、放射線科専門医試験の過去問を織り交ぜながらわかりやすく講義くださいました。物理アレルギーの私でも冒頭の過去問が解ける迄に理解できました。

 前半は放射線の種類とその特徴(主にX線)についてでした。X線は電子をターゲット(タングステンなど)に衝突させることが必要であり、特性X線と制動X線(主に治療で利用)があること。光電吸収、コンプトン散乱、電子対生成などのプロセスがあること、光子と物質の相互作用の実際について。X線、電子線、陽子線重粒子線のそれぞれの特徴についても端的に解説下さいました。

 後半は、リニアック、トモセラピー、サイバーナイフ、陽子線や重粒子線の機器についてでした。

 最後に「機器や方法が変わっても、根幹にある物理現象は不変」とこれまたイケメンな名言。痺れる憧れる30分をご馳走様です!