2016年06月29日
6月27日(月)第32回
「放射線治療2 放射線生物①」 講師:小宮山先生
【秋田知子の集中講義日記】
L/Qモデル、α/β値、生物学的効果線量について非常に分かりやすい講義をいただきました。放射線治療を志していながら理解半ばだった私にとって、これらの基本的な項目について十分に理解する機会を得てとてもとてもありがたかったです。
今日の新鮮な発見その1。癌腫によって異なる線量と分割方法の調整がなされるのは、BED=nd(1+d/αβ比)で計算し効果を予測できるからであって、単なる経験論ではなく、ましてやどこかの権威者が「これがいい」と言ったからなのではないということ(当たり前なのでしょうが)。
♪あのひとが/三分割(がいいね)と言ったから/15グレイの3フラクション
(秋田作、フィクションです)なんて、そんなサラダ記念日的な発想でいた私が今や信じられません。我らが肺定位照射の大きな指標BED10>100Gyのことも、ようやく根っこから理解できたように思います。これから色んな論文などを読んでいく際にもすっきり理解できることでしょう。放射線生物学のベースにある内容を、放射線科や学生のみならず、放射線治療に携わる他科の先生方にも是非知っていただく機会があれば楽しいのに、と心底思いました(もう知識をお持ちの先生方ばかりとも存じますが)。
何より感激だったのが、プリントがあらかじめ用意されていたこと、参考文献が載っていたことでした。小宮山先生に感謝。
そしてここで今日の発見その2。私はここに挙げてある参考文献を一つも持っていない!よし、アマゾンで早急にゲットだぜ!