集中講義 第37回「線量検証」報告

2016年07月19日

7月8日(金)第37回

「放射線治療7 線量検証」  講師:芦澤技師

 

【秋田知子の集中講義日記】

 線量計算の種類と方法、当院での患者線量検証について講義いただきました。第一リニアック室の装置の特徴やTomoHDシステムの説明の際、ボアを外して回転している様子は近未来的であり、鉄腕アトムを彷彿とさせるようでした。

 リニアックによる通常照射での線量検証については、スプレッドシート、他の計画装置での検証などがあるとのことでした。また、検証法についても視覚的評価法、Dose difference法、Distance to agreement,ガンマ解析法などが挙げられており、治療精度を保つために「検証」という過程で様々工夫がなされていることがわかったような気がします。

 正しく高精度に治療するために、計画用CTを撮り、治療計画し、線量検証を全例に行い、そうしてやっと治療開始となるのです。

 思い起こせば夏休み、膨大な宿題を前に、とんでもなく無理な計画をたてて「この通りにやれば完璧!」なんて思っていても、初日、2日目あたりからすでに大抵ずれていき、一週間では大幅にずれているものです。検証の過程は大事ですね。あの頃の自分に言って聞かせてやりたい。無論、今のこんな自分が未来から来て言ったところでどうなるものでもないのかもしれませんが。