ECR 報告その3

2017年03月06日

LeBihan先生がBreast DWI 検討会を発足

DWIの発案者で,現在フランスのMRI研究施設Neurospinの施設長であるLeBihan先生が乳腺MRIにおけるDWIの有用性を広める目的で検討会を発足した.欧州乳房放射線科医(EUSOB)の主なメンバーと,BI-RADS委員会の重鎮たちも集まり,世界のBreast MRIをやっているほぼ全ての主要メンバーが集ったと言える.どのように乳房MRIの領域でDWIを使うことができるのかの話し合いを始めるためのキックオフミーティングで,具体的な討論はなされなかったが,お互いの紹介と検討したい項目に関して意見が交わされた.興味深かったのは,どの施設もDWIの有用性をある程度認めているものの,定まった使い方がないという点である.画質が一定しないから使えないという意見も多くあった.検討項目がいくつか挙がったが,私の提案で標準的な画像に関するコンセンサスを得るため,それぞれの施設で撮像したDWIの画像を投稿して,お互いに評価し合うことが行われることになった.次回のミーティングでは,世界各国の乳房DWIの画質を一覧できることになる.日本は負けていられませんね!!

本杉宇太郎

 

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