ECR 参加報告~市川新太郎~

2017年03月08日

 今回は初日に発表だったので、早々に発表を済ませて残りの日程は気が楽でした。肝臓のscientific sessionはほぼ毎日あり、ヨーロッパでも関心が高いことが分かりました。数ヶ月前から始まったEnglish Caféの成果か、これまでより英語が聞き取れるようになっていることを実感しました。是非平日の昼休みはEnglish Caféへどうぞ。
 私はフィルムリーディングが好きなので(正答率は低いですが)、その紹介をさせていただきます。最近ではImage interpretationと呼ばれることが多く、どの学会でもメインイベントの一つとなっています。ECRはこのImage interpretation sessionが2つあることが特徴です。一つはベテランのエキスパートたちが難問に挑む一般的なもの、もう一つは若手放射線科医(卒後5年前後)が回答者として登場するJunior image interpretationというものです。こちらは難問とまではいかないものの、特徴的な画像所見をしっかりと拾うことができれば正解にたどり着ける疾患がメインに出題されます。Junior image interpretation sessionは昼間にランチョンセミナーの裏で行われるので、ランチボックスよりもフィルムリーディングを優先する熱心な聴衆が参加しています。
 また、毎日5問ずつ出題されるCase of the dayというものもあります。これはだれでも参加することができるもので、PCラウンジの専用パソコンで解答をします。数枚のキー画像から診断を答えるのですが、5択なので参加するハードルが低くなっています。若手の先生方もECRに参加した際には是非挑戦してみてください。
 学会出張に頻繁に行かせていただいておりますが、いつも留守を快く(渋々?)引き受けてくださっている皆様、ありがとうございます。今回も今後の研究に使えそうなネタをいくつか仕入れてきましたので、それらを形にして恩返ししたいと思っております。

市川 新太郎

発表タイトル:「Magnetic resonance elastography for prediction of radiation-induced liver disease after stereotactic body radiation therapy」

 

ECR市川写真1

発表者にスポットライトが当たっていて緊張しました。薄暗い方が落ち着きます。。。

ECR市川写真2

ランチボックスはとてもシンプルな内容で、毎日ほぼ同じです。欧米の方たちはこれで足りるのでしょうか?赤い洋梨を初めて見ました。